【モードとストリートの解体新書】シュプリーム×MM6 メゾン マルジェラ。エコファーコート&退廃ボックスロゴが魅せる圧倒的破壊力とリアルな購入判定
2024年春夏のストリートシーンおよびモード界に激震を走らせた金字塔、「シュプリーム(Supreme)」と「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」による至高のカプセルコレクション。2024年3月30日(土)の発売以来、ストリートフリークやマルジェラ愛好家の間で伝説として語り継がれていますが、その熱狂は冷めるどころか今なお独自の存在感を放ち続けています。マルジェラが誇るアバンギャルドな「デコンストラクション(解体と再構築)」の概念を、シュプリームの無骨なスケートカルチャーへ大胆に落とし込んだラインナップはまさに圧巻の一言。毛並みの異なるフェイクファーを継ぎ接ぎしたエコファーパッチワークコートや、大胆なパネル切り替えが目を引くバーシティジャケット、そして長年使い込んだかのようなエイジング加工が施されたボックスロゴフーディーなど、洋服好きの所有欲を強烈に刺激する名作がズラリと並びます。今回は、服を愛してやまない一人のファッションフリークのリアルな目線から、素材の質感、仕立てのクオリティ、他ブランドとの比較、そして「プレミアムな価格に対して本当に手に入れる価値があるのか」を徹底解説していきます。 まず本コレクションのフラッグシップと言える「エコファー パッチワークコート」の素材感と品質から分析していきましょう。一般的にサステナビリティの流れで増えたエコファー(フェイクファー)アイテムですが、安価なファストファッションのものは毛足が均一すぎてチープなウレタン感が出たり、触り心地がゴワついたりするのが難点でした。しかし、今作で使用されているエコファーは全く別次元のクオリティです。毛足の長さ、光沢感、束感、カール具合がそれぞれ異なる複数種類のエコファー生地を精密にパッチワークしており、光の当たり方や体の動きによって表情が複雑に変化する立体的なテクスチャーを実現しています。裏地の仕立てもしっかりとしており、羽織った瞬間に感じる適度な重厚感と包み込まれるような保温性は、ハイブランドのメインラインにも決して引けを取らない仕上がりです。 アウター類に劣らず強烈な存在感を放っているのが、ストリートの象徴であるボックスロゴをマルジェラ流に解体したフーディーやTシャツ、そしてキャンプキャップです。一見するとおなじみのボックスロゴですが、あらかじめ生地全体に強...